ジーンズリペア受付一時休止のお知らせ。

ジーンズの修理業務を一時休止いたします。

910needleworks


ベルトループ。

ベルトループは本来、ループ用のミシンを使います。
が、現物は一度しか見たことがなく、触ったことすらありません。

少しでもそれの仕上がりに近い感じにしようと毎度悩まされていましたが思うように上手くいきませんね。

飾りロックでループ裏の縫製はこんな感じ。

今回はシンプルさを追及してステッチレス。


取り付け縫製のバータック。

当然これも専用ミシンが無いので平ミシンでプーリーを手で回しながら一針一針入れて作ってます。
強度は同等。


2012年2月のリペア受付・引渡しスケジュール。

2012年2月のリペア・引渡しの営業スケジュールは以下の通りです。

2/07(火)
2/09(木)
2/16(木)
2/21(火)
2/23(木)
2/28(火)

11:00〜19:00


裾のステッチ。

裾のステッチはユニオン・スペシャルという米国ミシンにてチェーンステッチ仕上げを施しています。

古いジーンズやワークパンツに良く見られるチェーンステッチですが、生産性を高める為や強度を高める為など当時の時代性に関して様々な理由が後付けされているようです。
真相は自分には解かりません。どちらも当てはまると思います。
確かに専用ミシンだけに生産性は高いです。
強度に関しては相違見解があります。
鎖のように絡み合った縫製仕上げはデニム生地と綿糸の素材特性に相性抜群です。
(※綿の糸は濡れと乾燥を繰り返すことで膨らみと毛羽立ちが生じ同様の綿デニムと絡まるために糸切れをしても表面上のホツレが見受けられづらいです)
しかし、上述は絶対的ではなく運悪い箇所で糸切れを起こすと瞬く間に全て解けてしまう場合もあります。簡単に。

現代において、日本でチェーンステッチ仕上げが親しまれている理由は、パワーのある押さえと送り歯が備えられたマシンで一針一針若干のズレから生じる縫製捻れが造る上画像のような独特のスラッシュ状のアタリ(パッカリング)と裏のチェーン状のステッチの存在感、という「見栄え」だと思います。
確かにそれが良しという文化で育ってきた自分にとってはこれがかっちょエエと感じた時期もありました。

最近やたらとジーンズ製作に拘ってますが、そもそもの製作理由はリペア技術向上と一本針本縫いミシンのみの縫製でのジーンズを創る、というものでした。
しかも日本国産のデニムと日本国産のミシンで春日部産の人間が創るというのもあって今回はユニオンを使わずに平ミシンで裾仕上げ。(今回のみかも)

本縫いでもしっかりとした強度です。
そして本縫い特有の棒状のパッカリング。これもまた良し。


裏は擬似チェーン。結構しんどい作業でした。

この作業から得たリペアスキルがこれ。

裾ステッチが解かれた状態のリーバイスでしたがステッチ痕に合わせてキレイに修復が出来ました。
しかも見栄えはチェーン仕上げのような裏ステッチの存在感も演出でき、ロールアップしてもそれっぽく見えます。

別マシンで仕上げた裾チェーンステッチはそのマシンの設定や作業した人間のやり方で仕上がりは千差万別。
それがホツレてしまった場合、また同じステッチ痕に沿ってユニオンで同じように縫製し直すことは不可能です。(自分の場合は、です。)
そして生地が弱っているとユニオンのパワーに負けてしまう場合もあり、更に生地を傷めることになります。

平ミシンでは完璧ではないにしても大差ない感じに縫製が可能なのでこの擬似チェーンはアリかと思いました。
今後、サービスとして提供できるよう努力したいと思います。


バックポケットの補強。

今回の試みはカンドメについて。

今まではバックポケットを縫製してからカンドメを施していました。
位置の狂いが無く生地の歪みもありません。

しかしながら古いジーンズは左右が若干ずれていたり、カンドメ部上部生地の独特な盛り上がりやポケットとその周囲の若干の歪みが自分的に好きなアタリと風合いです。
それを習って従来の縫製方法と思われる順序にトライ。
この世のジーンズには様々な方法のポケット補強がありますがこの見栄えは自分の求めていたもの。この突っ張り具合と素朴さが良い。

これは参考にした70年代のリーバイス。


これは80年代のものによく見られるタイプ。


突っ張ることで生じる上部の"盛り"具合でアタリの出方も変わってくると思います。
それにしてもリコーGRDのマクロは凄い。

因みに裏はこんな感じ。

黒カンだから、とか何カンだからとかあまり拘ってないのでその時目に入った糸を使ったりしてます。

◇◆◇◆◇

先日修理が上がってついに稼動し始めました。
 
「baby lock」
昭和なオイニーがプンプンします。一本針二本糸仕様。
祖父母の家から拝借した継承ミシン。

この当時のミシンはパーツ一つ一つの素材が丈夫でかなりの厚手生地もガンガン縫ってくれます。
今まではジーパン3本作る毎にタイミングズレが生じていた軟弱現行ロックミシンもこいつのおかげで少しは骨休めになるかと^^

Developing Quality

恐らく自賛する「完成されたモノ」は生涯作れないと思います。
もしそれが出来たとしたならばこの取り組みは終了します。
様々な試みにチャレンジするために物創りをし、それが出来た頃には次の試み事が生まれてるのが創作の常であると考えます。

今回は更なるパターン変更と細部の仕様変更を試してみました。

結局今まで作ったものは全て一つ一つパターンを組み直してます。
が、何が正解なのか未だに解かりません。

前後身頃のウエストラインと尻上の位置、深さの微調整。そして捻れ再現の再調整等をしてみました。
右綾デニム特有の右捻れ。


左バックポケットの口はダブルステッチではなくチェーン裏縫い。
この部分は物の出し入れが頻繁ゆえに糸切れがしやすいのでこの方法での強度を測りたいと思います。


ベルトループはダブルステッチ仕様に回帰。
中心部に浮きが出るようにしアタリの出方を見てみたいと思います。
リベットはジーンズ用の乳首タイプを辞めてフラットなタイプに。

合計910点の創作物を作るのが目標ですが909点までは「発展途上の品質」ということで今回新たに作ったパッチにはそう記しました。
残り700点弱。


Tool Bag

ミリタリーものや古いワークアイテムの仕様を見習い、利便性とシンプルな造りを目指してます。


ツールバッグと呼ばれているものを自分なりに再現してみました。


ポケットレスのシンプルなタイプで前後身頃センターに設けられた持ち手は重量ある荷物を持ち上げる時に活用する仕様。
オリジナルの基本的な創りはLLビーンの定番トートと同様だったかと思います。
この類のバッグは底の部分に充て布を施して二重の生地での補強がされていることと、持ち手をバッグ丸ごと一周包み込むように底まで縫製することによって更なる補強がされていることに丈夫さの意義を感じます。


一度洗うと自然なシワが出て雰囲気がでました。
汚れてくると個人的には更に良いです。


マチは15cm程度。リベットで補強。
スチールのリベットが欲しいところです。

UTILITIES x 910needleworks


ペイントとボタンホール。

年末年始は様々な病に倒れてました。
気を紛らわすためにペイント入門。

筆ではなくポスカ的な中太のペンのみで塗りました。
予想以上の駄作。
また時間ができたらチャレンジしてみようと思います。

とりあえず戒めの装飾。

◇◆◇◆◇

遅漏のジーンズ製作進捗ですが一つ一つ時間をかけて納得のいく創りを追求しています。

ボタンホールやベルトループ、カンドメ等、専用のミシンが無い状況でそれらで縫製したものと同等の仕様を探求します。
画像は平ミシンでアナログ縫製したボタンホール。
やれユニオンだ、やれシンガーだの古いミシンが凄いとかカッコイイとかは自分の概念にはなく手持ちのマシンで作り上げることを目標としています。ただの嫉妬か?


札ギャグ。

札ギャグブログ内にてコーナーを設けていただきました。

北海道から始まるジーンズ

早くもアタリが出そうな感じでこれからのアジ具合が愉しみです。


グッズ製作と1月の予定。

映画情報番組「シアターS」にてインタビュー等出演されたゲスト様へのオリジナルノベルティを提供させていただいてます。

デニムや帆布等様々な生地で製作。


毎回新たな仕様でスキルアップを目指してます。

今回はジーンズの紙パッチ素材を用いたタグを。
濡れても破れないファイバーペーパー。

◇◆◇◆◇

年内の修理受付は終了いたしました。
来年一月の修理受付は以下の通りです。

5日・10日・17日・19日・24日・26日・31日
11:00〜19:00

910needleworks



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